工作感覚で気軽に♪ 紙刺繍で「暑中見舞いカード」を手づくり【型紙ダウンロード付き】
「暑中見舞い」のごあいさつを「紙刺繍」の手づくりカードで贈りませんか? 紙刺繍は、紙と糸の質感の違いが楽しい、注目のハンドメイド。穴を開けてから縫うので、丸い針を使えば子どもとも一緒に楽しめますよ♪ 基本のステッチと穴の開け方も紹介しているので、参考に!
What’s 紙刺繍?
布にするより気軽に刺繍が楽しめる!
布にする刺繍とは違って、工作の延長のようで親しみやすい、紙刺繍。手描きで絵や言葉を加えたりカードやアルバムにしたり、刺繍をした後の応用が簡単なところも魅力です。穴を開けてから縫うので、丸い針を使えば子どもと一緒に楽しめるのもうれしい!
基本の紙刺繍の作り方
※例はダイカット(型抜き)カードの場合。ダイカットでないカードのときは、外側の線の工程は不要です。
例のウサギのカードの作り方はこちら
基本の材料と道具
・25番刺しゅう糸
・刺繍用針
・厚手の紙
・トレーシングペーパー
・カッターマット
・目打ち
・マスキングテープ
・丸シールかセロハンテープ
1. 図案をトレーシングペーパーにペンで写し、外側の線で切る。
2. 厚手の紙の上に1をマスキングテープで固定し、外側の線をペンでかたどる。
3. カッターマットの上で図案の指示の通り、目打ちで穴を開ける。このとき、目打ちをまっすぐ、しっかりと刺すとよい。穴を開け終わったら、トレーシングペーパーを外す。
4. 外側の線でうさぎの形に切り、図案の指示の通りに紙の裏側から刺す。
5. 縫い始めと縫い終わりはシールやセロハンテープで貼る。
基本ステッチと穴の開け方
※ステッチ名の後の()内の記号は図案と対応しています
Point
厚めの紙を選び、穴よりも細い針を使いましょう。材料と道具をきちんと用意すれば、初めてでもきれいに仕上げることができますよ! 刺繍糸の太さを変えたり、リボンや毛糸を使ったりすると、また違った表情が出ます。
夏らしいモチーフで!
暑中見舞いカード
図案&作り方
※暑中見舞いカードの図案のダウンロード
●A4用紙に印刷してご使用ください。
スイカ
1. 緑→ピンク→赤の順で曲線部分が5mmずつ小さくなるように紙を切る。緑のみ2枚用意する。
2. 赤の紙に種を刺繍する。緑の紙の曲線から5mmまでのところに刺繍をする。
3. 下から緑→ピンク→赤の順に曲線部分を5mmずつずらして重ね、両面テープで貼る。
4. 2枚目の緑の紙を3の一番下に両面テープで貼る。
クマ
1. 図のサイズの紙を用意し、上下を波型に切る。
2. 1を右図の折線で軽くカッターで切れ込みを入れ谷折りする。短い方の紙に刺繍する。
3. 2の両端を細い両面テープで貼り、封筒状にする。
4. クマの形に紙をカットし、目、鼻、口、手をペンで描く。
5. 3に4を入れる。
教えてくれたのは
神尾茉利さん
かみおまり/美術家。刺繍・絵・言葉によるクライアントワーク、プロダクト制作、作品の展覧会などで活動。主な著書に『さがそ! ちくちくぬいぬい』(学研教育みらい)、『刺繍小説』(扶桑社)など。
撮影/岡森大輔(kodomoe2015年8月号掲載)※こちらは2021年6月にウェブ掲載したものを再編集しています。