宮城県美術館所蔵 絵本原画の世界2022
1956年に創刊した月刊絵本「こどものとも」は、
子どもが最初に出会う絵本にこそ芸術性の高い絵をとの思いから
洋画家や日本画家、彫刻家、デザイナー、漫画家など、
幅広い分野の作家たちから絵を求めました。
作家たちはそこで様々な技法・材料を試し、自由な表現を繰り広げました。
上質な美術体験を与える絵本づくりを目指し、
挑戦と改革を重ねた「こどものとも」の土壌からは、
やがて「ぐりとぐら」のイメージを生んだ山脇百合子さん、
表現にデザインの美しさを取り入れたなかのひろたかさんなど、
絵本を主な舞台として活躍する作家も育っていきました。
2002-03年と2013年の同題の展覧会に続く本展では、
「こどものとも」の初期の絵本原画を核とする
宮城県美術館の絵本原画コレクションの中から、
「こどものとも」を語るに欠かせない人気作はもちろん、
初出品作も多数含む、34作家の52タイトル、約360点の絵本原画を展示します。
これら絵本原画の数々は、今日子どもから大人まで
広く親しまれるものとなった絵本文化がかたちづくられるまでの、
原点とその歩みを語ってくれることでしょう。
絵本原画の世界をこの機会に、ぜひお楽しみください。
期間/2022年2月5日(土)~3月27日(日)
会場/宮城県美術館 仙台市青葉区川内元支倉34-1
時間/9:30~17:00(発券は16:30まで)
休み/月曜
料金/一般900円、学生700円、高校生以下無料
https://www.pref.miyagi.jp/site/mmoa/20220205-s01-01.html