やる気をなくしている子どもにかける言葉は? 不安や恐怖のネガティブ感情を鎮める「安心の魔法」の言葉とは
子どものためと思って日常的に使っている言葉が、実は子どものやる気や自信を失わせていたら? でもだいじょうぶ! 親子でポジティブになれる魔法の言葉への変換法を、伝授します! 今回は、不安や恐怖のネガティブ感情を鎮めてあげる「安心の魔法」の言葉です。
安心の魔法
「だいじょうぶ」
子どもが抱く、未知のことに対する不安や恐怖といったネガティブな感情を、そっと鎮めてあげる大切な言葉です。
ピアノで新しく習う曲が難しくて、
「弾けない」とやる気をなくしている
「だいじょうぶ、だいじょうぶ。この曲、かっこいいよね!」
あくまで軽くさらりというのがポイントです。気合いの入った「絶対」や、推測の「きっと」を頭につけるのは逆効果。親からの圧や、うまくいかない可能性を感じ取り、かえって不安になるのです。
BUT
発表会の前などは……
「帰りにみんなで
レストランに行こうね」
入試や発表会など大事な場面は、親もナーバスになりがち。無理に励まそうとせず、気持ちがラクになる提案で、リラックスさせてあげて。
たくさん使って口グセにしよう!
「魔法の言葉」基本ワード編
短くてシンプルなのに、ポジティブなパワーを秘めている。日常的に使いたい基本の言葉を紹介します。
使い方のポイント
軽く & 明るく言う
わざとらしく褒めても、子どもは見抜きます。日常的に使う言葉は、さりげなく簡潔に。
反応がなくても気にしない
魔法の言葉は、一方的な声かけになってもOK。プラスのメッセージは届いています。
調子に乗らせてOK
「いいね」が増えれば、嬉しくてもっとがんばれる子になります。どんどん調子に乗らせて。
教えてくれたのは
石田勝紀先生
いしだかつのり/教育デザインラボ代表理事。カフェスタイル勉強会「Mama Cafe」主宰。講演会やセミナーなどを通し、延べ5万人以上の子どもを指導。『子どもの自己肯定感を高める10の魔法のことば』(集英社)、『同じ勉強をしていて、なぜ差がつくのか? 「自分の頭で考える子」になる10のマジックワード』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)、『みんなの自己肯定感を高める 子育て言い換え事典』(石田勝紀・カワグチマサミ/著 KADOKAWA)など著書多数。
イラスト/ふるえるとり(kodomoe2023年4月号掲載)