入学前の生活面での大丈夫?「おとなしい性格でお友達ができるか心配」「環境の変化に疲れてしまいそう」「通常学級より支援学級のほうがいい?」にこたえます!
4月から新しい環境で過ごすわが子のことを思うと、喜び半分、不安も半分。入学を前に、心の成長とともに友達同士の関係性なども難しくなり、心配は尽きません。勉強という新たな課題も。そんな心配事に保育の専門家・井桁容子さんがアドバイス!
生活面での大丈夫?
新しい環境やお友達に、うまくなじめる? ゆっくりさんや繊細さんをどう見守ればいい?
Q 知っている子がいない小学校に入る予定。
おとなしい性格なので、お友達ができるか心配です。
A 親がゆったり構えれば子どもは安心して過ごせます
親の不安は子どもに伝わります。「学校は楽しい?」「友達できた?」と、あれこれ聞き出そうとするより、ゆったり見守る姿勢が大切。どんな自分も受け入れてくれる場所があることで、安心して新しい環境に入っていけます。
Q 学童にも通わせる予定です。
親子で繊細なタイプなので、環境の変化に疲れてしまいそう。
A 「困った」を溜め込まないために親子で向き合う時間を作って
親が疲れた様子だと、子どもは気を遣って、小さな「困った」を溜め込みがち。1日15分でいいので、子どもとだけ向き合う時間を作って。あえて余裕を見せることで、子どもは「あのね」と、心のうちを開いてくれるはずです。
Q 発達の遅れを指摘され、療育に通い始めました。
通常学級に進む予定ですが、支援学級のほうがよかったでしょうか。
A 「みんなと同じことができる」より「得意なことを伸ばす」
勉強や友達関係など、子どもが困っていることがあるかどうかで判断しましょう。例えば計算が苦手でも、絵で示せば理解できるなど、その子の得意なところを伸ばすサポートは、支援学級のほうが手厚い場合もあります。
教えてくれたのは
井桁容子先生
いげたようこ/保育・子育てカウンセラー。非営利団体コドモノミカタ代表理事。40年以上にわたる保育士経験を生かし、子育てに関する書籍の執筆やメディア出演など幅広く活動している。
イラスト/きどふみか(kodomoe2023年2月号掲載)
