スキーに雪遊びに氷の街。「星野リゾート トマム」に家族で行きたい5つの理由
今シーズンは、子どもと一緒にスキーや雪遊びを楽しみたい! とはいえ、暖冬で雪不足が気になるところ。それならば、思い切って北海道に行くという手があるかもしれません。kodomoe webの編集スタッフが、親子で「星野リゾート トマム」の雪と氷の世界を体験しました。
雪と氷の世界を満喫! トマムで見つけた5つの魅力
「星野リゾート トマム」が位置するのは、北海道のほぼ中心部にある占冠村(しむかっぷむら)。冬の最低気温が氷点下30度にもなる場所で、暖冬と言われている今シーズンでも、ほぼ氷点下の気温が続いています。寒い地域にあるからこその雪と氷のリゾート地。広々としたゲレンデでスキーを楽しめるのはもちろんですが、それだけではありません。雪と氷の世界のトマムだから体験できた、5つの魅力をご紹介します。
1.氷の街並みが幻想的な「アイスヴィレッジ」
リゾートエリア内にある、かわいい氷のドームが立ち並ぶ氷の街「アイスヴィレッジ」。ドームはすべて氷でできていて、暗闇の中、ほの暗く光る街並みは幻想的な雰囲気です。夕方17時と暗くなってからオープンするので、あたりは一段と寒いのですが、ドームの中に入ると意外にも寒さを感じません。
まず入ったのは氷のBar。カウンターも椅子もすべて氷でできています!
こちらは氷の楽器屋さん。ブロック氷をカラカラ動かして音を出したり氷を叩いて音を出したりして楽しめます。
そして、氷のホテルも特別に中を見せていただきました。宿泊は1日1組限定ということで、家具もベッドもすべて氷。専用のルームウェアを着て眠るのだそう。奥には氷の露天風呂もありました。小さな子ども連れでは現実的ではありませんが、この静かで美しい空間、憧れます!
2.パウダースノーが気持ちいいゲレンデには、森のコースも
翌日は、楽しみにしていたスキースクールです。パウダースノーのゲレンデは滑るとどんな感じなのか、期待に胸が膨らみます。スクールは、グループレッスンのほか、5名までのプライベートレッスンもありますが、今回は、親子でプライベートレッスンをお願いしました。
小3の息子は、板をハの字にしてなんとかゲレンデを降りてくることができるかな? というレベル。親子で一緒に滑りたいけれど、親にあれこれ言われるのは楽しくない年齢だったりもするので、コーチに入ってもらってレッスンを受けながら一緒に滑るというのは理想的。近くで我が子のレッスンの様子を見ながら、一緒にいろんなコースを滑るのは楽しかったです。
滑りだすとパウダースノーがとにかく気持ちいい。気のせいかもしれませんが、スキーが上達したように感じます。滑りやすいのでスキーデビューにもぴったりです。ゲレンデが広々としているのも、開放的な気分になります。
レッスンの途中、ゲレンデ内の可愛いゲートをくぐると、森に入っていけるコースがありました。
木々の間を滑るコースなのですが、途中、コーチが止まって木の種類や動物たちの付けた傷などについて教えてくれたりするのは、子どもにとって貴重な体験になったと思います。木々の間をスキーで滑ると木漏れ日がきれいで、なんだかおとぎ話の世界のようでもあり……、大人のほうも気分が上がりました。
3.誰もいない雪の平原に駆け出す楽しさ、バギーツアー
スキーのあとは、約45分間の雪上バギーツアーに出発です。
バギーに乗って雪原をひた走ります。ドアや窓がないので、スピードを出すと、はんぱない量の雪の粉を巻き上げて、一瞬で雪まみれ。でも、パウダーだから、それもまた気持ちいいんです。
誰もいない、足跡もなにもない雪原のまんなかで車を停めてちょっと雪遊び。車を降りるとパウダースノーのふかふかの感触が気持ちいい。こんな新雪の上を歩けるなんて、子どもならずともテンション上がります。息子は、リードを外された犬のように、駆け出していきました。その気持ちはわかる……。
雪合戦をしよう! ともなりましたが、細かくさらさらのパウダー状なので、雪を丸めても球が作れません。それもまた初めての体験です。
車を森の近くに停めて森の散策も。ガイドさんに動物たちの足跡や木についた傷などの説明を受けます。
雪原をプライベートで楽しめるようなぜいたくな体験。東京ドーム200個以上が入る敷地面積だからこそ、できることなのかもしれません。
4.未就学児の託児利用で、ディナータイムは大人の時間を満喫
北海道のリゾート、となれば、雪や氷だけでなく、食もやっぱり気になります。「星野リゾート トマム」のエリア内にはレストランも多く、ゲレンデ内にあるカジュアルなものから、本格的なコース料理を堪能できるレストランまで選択肢はいろいろです。
ごほうびの旅、と決めるなら、「星野リゾート リゾナーレトマム」サウス棟 31階にある「OTTO SETTE TOMAMU」でのディナーがおすすめ。北海道ならではの新鮮な食材を使った独創的な料理をイタリアンのフルコースでいただきます。
フルコースのディナー、子連れ旅ではなかなか選べないところですが、こちらのレストランの嬉しいポイントは、1階下のフロアで託児サービスが受けられること。「OTTO SETTE TOMAMU」を利用すると、2~6歳の子どもは、キッズエリアでの託児サービスを利用でき、子どもの食事も提供されます。そしてこちらの託児サービスは食事も含めて無料。
1フロア下という、実際の距離は近いけれど、別の空間というところも素晴らしい。子どもを預けて、ゆっくりコース料理をいただく、という、大人だけの贅沢な時間を過ごすことができます。
5.山頂から見る、美しい霧氷の世界
さて、最後は霧氷の世界です。山麓から雲海ゴンドラでアクセスできる「霧氷テラス」からは、氷を纏って真っ白に輝く霧氷の世界が広がります。晴れた日は枝がキラキラと光ってガラスのよう。青い空に白い枝を伸ばした霧氷の森は、幻想的な世界です。
以上、「これは!」という5つの魅力をまとめてみましたが、小さなお子さんであれば、雪原ソリパークや乗馬体験、わかさぎ釣り体験、といったアクティビティなども楽しそう。冬の「星野リゾート トマム」、家族それぞれが満足できる旅になりそうです。
取材協力:星野リゾート リゾナーレトマム
https://risonare.com/tomamu/winter/
取材・文/宮本博美