思わず踊っちゃう10月号付録絵本「おばけダンス」! 絵本パフォーマンスユニット・おむすびひろばさんにインタビュー!【コドモエ絵本作家インタビュー】
人気絵本作家・新井洋行さんとの初コラボにしてデビュー作! 注目の若手絵本パフォーマンスユニット「おむすびひろば」のおふたりにお話を聞きました!
はじめまして、
おむすびひろばです!
――まずは自己紹介からどうぞ。
瀬戸口 パントマイムと絵本のパフォーマンスユニット「おむすびひろば」です。私は主に絵本の読み聞かせ担当です。
金子 僕はパントマイム担当です。マイムを入れて読み聞かせしたり、遊びを作ったりダンスをしたりするパフォーマンスをふたりでしています。
――おふたりの出会いは?
瀬戸口 同じ子ども向けイベントにパントマイムと絵本の読み聞かせでそれぞれ出演したのがきっかけです。絵本で何か一緒にイベントとかやれそうだねって話をして。
金子 違うでしょ。ビビっときたんですよ、ふたりが(笑)。その日、僕はみみちゃんの読み聞かせを見てすごいなって思ったんですよね。絵本の読み聞かせって、母がしてくれた以外のものは記憶になかったのですが、とても素晴らしかった!
瀬戸口 私はしんぺいくんがパフォーマンスで子どもたちと関わるときの、嘘のない子どもと同じ目線で楽しんでる姿がすごいなって思いました。
――意気投合してユニット結成。絵本づくりのきっかけは何ですか?
瀬戸口 (自身が勤務している)「絵本ナビ」でオリジナルトートバッグを企画したとき、ファンだった新井洋行さんに絵をお願いしたんです。以降、活動をずっと気にしてくださっていて、パフォーマンスがすごく面白いから、一緒に絵本作ろうよって声をかけてくださった。張り切って制作を始めたんですけど、初めてのお話づくりで行き詰まってしまって、しんぺいくんに相談しました。
金子 いつもふたりで会話しながらパフォーマンスを作るから、結局絵本も同じ感じになって、「おむすびひろば」として制作することに。ぼくも新井さんとはフットサルチームが同じで親しくしてもらってるんです。
瀬戸口 新井さんは、絵本のお話だけを提供することはあるけど、人の話に絵をつけるのは初めてだよと言ってくださって、すごく愛情を感じます。
――完成した絵、どうでしたか?
瀬戸口 すごくかわいくて色もきれいで感激しました。新井さんのいつもの作品とまた違ったキャラクターデザインで、主人公の女の子やおばけを、ポップでかっこいい感じに描いていただけたのが嬉しかったです。
――おばけダンスという発想はどこから?
瀬戸口 今まで、例えば『おおきなかぶ』(A・トルストイ/再話 内田莉莎子/訳 佐藤忠良/画 福音館書店)とか、既存の絵本を読みながら、体も動かして楽しむ絵本パフォーマンスをしてきました。自作の絵本でもそれができたらいいなと。
金子 彼女は大学の頃ジャズダンスをやってたり、僕もパントマイミストだから、普段は絵本を題材にして、体を動かす遊びを作ってる。その感覚を活かせたらと思います。
寝かしつけで娘を寝室に連れていくと、まだ遊びたい、寝たくないというときがある。9時に寝るルールはあるけど、時には一緒に踊っちゃうときもあって。そのちょっと悪いことをしてるようなハラハラドキドキした感じを、この絵本でも出せたらなと思っています。
Profile

photograph ©SHIGEMATSU YOSHIKI
おむすびひろば
金子しんぺい(しんぺいくん)と瀬戸口あゆみ(みみちゃん)による、パントマイムと絵本のパフォーマンスユニット。全国の幼児施設や図書館・親子向けイベントで活躍。絵本から発展した遊びの創作が得意。
金子はパントマイムの単独公演や、パントマイムと歌のユニット「あおぞらワッペン」でも活動。小中高の教員免許を所持し、教育・保育分野にも精力的に取り組む。
瀬戸口は日本最大級の絵本の総合情報サイト「絵本ナビ」に勤務し、絵本専門士の資格も持つ。5歳と2歳の女の子を育てる現役の子育てパパママ。今作が絵本デビュー作となる。
編集協力/山縣彩(kodomoe2025年10月号掲載)




































