運動会に向け親子でトレーニング!「速く走るのに大事なポイント3」【最新号からちょっと見せ】
秋の運動会シーズンはもうすぐそこ! かけっこで思いっきりゴールテープを切れたらきっと気持ちいい♪ kodomoe10月号では、親子で一緒にできるトレーニングを「走りのプロ」がレクチャーします。今回はその中から、「走りの学校」校長でもある和田賢一さんに教わる、「速く走るのに大事なポイント3」をご紹介します。
走りは才能じゃなく
みんなが習得できる技術
「私はジャマイカに渡り、ウサイン・ボルト選手のチームの練習に参加した経験があります。そこには100mを9秒台で走る選手が何人もいましたが、その半数ほどは中学生までは足が速くなかったそうです。きちんとした理論のもと、技術を習得して練習を積んだからこそ速くなれた。速く走るのに必要なのは技術なんです。
幼児期の走りでポイントになるのは股関節のパワーと体の安定。これらが身につくだけで走るスピードはかなり変わります。とは言え、小さいうちはストイックにトレーニングするというのは難しいもの。遊び感覚で楽しみながらトレーニングしてみましょう。
がんばって練習して1番になれたら、その成功体験が自己肯定感を育みます。走ることが好きになり、その先にやりたいスポーツの選択肢も増えるかもしれません。走りが速くなることは、子どもの可能性を広げることにつながると思います」(和田さん)
速く走るのに大事なポイント3
この3つが身につくと
走りのスピードが変わります!
ポイント1
股関節のパワー
地面に伝える力が大きいと、地面から跳ね返る力も大きくなり、それが推進力=前に進む力になります。そのためには、股関節を速く伸ばせるようになるのがカギ。
ポイント2
片足立ちの安定感
走っている瞬間の1歩1歩は、片足立ちになっているのと同じ。そのときに体の傾きがなければ、前に進む力が大きくなり走るスピードが速くなります。
ポイント3
体幹の筋力
体幹とは体の「軸」のことで、胸、背中、腰回り、お尻などを指します。体幹の筋力があると走ったときの姿勢が安定し、効率的な動きができるようになります。
教えてくれたのは
和田賢一さん
わだけんいち/ビーチフラッグス選手。スプリントテクニックのスクール「走りの学校」校長として、独自に理論構築した走りの技術を伝える。YouTubeチャンネル登録者数25万人超。
イラスト/たぬポンド(kdoomoe2025年10月号掲載)