0~2歳の「性教育」。どんな話をする? どう伝える?【最新号からちょっと見せ】
赤ちゃんができるしくみ、性犯罪被害の予防、多様性を受け入れること……。成長段階ごとに伝えたいこと、伝え方について整理してみましょう。ポイントは、一度伝えたら終わりではなく、「くり返し」と「積み重ね」です。
kodomoe10月号では、子どもの発達に応じた性教育の段階をご紹介。今回は、「0~2歳」でどんな話をすべきか、どう伝えると効果的かをご紹介します。
0~2歳の性教育
スキンシップを交えながら
体について伝えよう
自分の体を認識し始め、また自分と他者の体の区別もつけていく時期。言葉の吸収もどんどん進んでいきます。おむつ替えやお風呂、トイレの時間を利用したり、絵本や歌、スキンシップなどで遊びながら、体の名称や生理現象の話などを言葉に出していきましょう。
伝えたいこと
体の名称を自然に
「おちんちん」「おまた」など性器の名称も自然に言葉に出して。「ペニス」など正確な名称であっても抵抗がある場合は、言いやすい言葉でOK。
清潔習慣と体の快適さ
おむつ替えや入浴の際に「うんちが出てスッキリしたね」「きれいになって気持ちいいね」など、清潔にすることの快適さを伝えたい。
自分と他者の体の区別
自分の体、他者の体はそれぞれのもの。「これは○○ちゃんの足」「これはママの手」など、スキンシップしながら伝えます。
解説は……
小児科医
工藤紀子先生
くどうのりこ/栄養と子どもの発達に関する研究で博士号を取得。クリニックでは年間のべ1万人の子どもを診察、ママパパの子育て相談も受け、幼児期の性教育についても詳しい。2児の母。
イラスト/佐藤香苗(kodomoe2025年10月号掲載)