「子どもがジュースをこぼしてしまった」こんな時なんと言う? 自信を育む感謝の魔法の言葉とは?
子どものためと思って日常的に使っている言葉が、実は子どものやる気や自信を失わせていたら? でもだいじょうぶ! 親子でポジティブになれる魔法の言葉への変換法を、伝授します! 今回は、褒められることと同じくらい自信を育む「感謝の魔法」のワードです。
感謝の魔法
「ありがとう」「嬉しい」「助かった」
親から感謝や喜びの気持ちを伝えられることは、褒められることと同じくらい子どもの心を満たして、自信を育みます。
ジュースのコップをママに
渡そうとして、こぼしてしまった
「ありがとう。嬉しいな。ちょっとこぼれちゃったから、一緒に拭こう」
忙しいときに失敗されると、イラッとしてしまいがちですが、子どもが自主的にしてくれたことには、感謝を伝えて。「嬉しいな」と重ねて使うと効果もアップ。失敗を恐れず取り組める子になります。
洗濯物をたたむのを手伝ってくれた
「ありがとう! 助かるな〜」
感謝の言葉は、積極的に言えるシチュエーションを親が作ってあげましょう。簡単なお手伝いなど、小さな頼みごとをたくさんしてみて。自分が誰かの役に立ち、喜んでもらえることの幸せを学びます。
たくさん使って口グセにしよう!
「魔法の言葉」基本ワード編
短くてシンプルなのに、ポジティブなパワーを秘めている。日常的に使いたい基本の言葉を紹介します。
使い方のポイント
軽く & 明るく言う
わざとらしく褒めても、子どもは見抜きます。日常的に使う言葉は、さりげなく簡潔に。
反応がなくても気にしない
魔法の言葉は、一方的な声かけになってもOK。プラスのメッセージは届いています。
調子に乗らせてOK
「いいね」が増えれば、嬉しくてもっとがんばれる子になります。どんどん調子に乗らせて。
教えてくれたのは
石田勝紀先生
いしだかつのり/教育デザインラボ代表理事。カフェスタイル勉強会「Mama Cafe」主宰。講演会やセミナーなどを通し、延べ5万人以上の子どもを指導。『子どもの自己肯定感を高める10の魔法のことば』(集英社)、『同じ勉強をしていて、なぜ差がつくのか? 「自分の頭で考える子」になる10のマジックワード』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)、『みんなの自己肯定感を高める 子育て言い換え事典』(石田勝紀・カワグチマサミ/著 KADOKAWA)など著書多数。
イラスト/ふるえるとり(kodomoe2023年4月号掲載)