子どもからの「見てて!」コール、付き合ったほうがいいの?「アタッチメント」のケーススタディ【最新号からちょっと見せ】
子どもとの関わりのなかで最近注目されている「アタッチメント」という考え方。kodomoe12月号では、子どもの心を強くする「年齢別 アタッチメントのすすめ」を特集。その中から、具体的な場面でアタッチメントを解説!「こんなときは? アタッチメントのケーススタディ」の一部をご紹介します。
こんなときは?
アタッチメントのケーススタディ
具体的な場面でアタッチメントを解説!
Q. 子どもから常に「見てて!」「見てて!」コール。
これには付き合ったほうがいい?
A. チャレンジを応援して
ほしいというメッセージです
子どもが自発的に取り組むところを見てほしい、応援してほしい、というのは子どもからのシグナルなので、できれば応援して付き合ってほしいですね。一緒にやらなくても、見ていれば安心できると思います。忙しくて、ずっと見ているのが難しい場合は、いったん見た後に「あとでもっと良く見せてね」といった声掛けで見通しを与えてあげましょう。
Q. 仕事が忙しかったり、性格的な問題で
十分なアタッチメントを与える自信がありません
A. 自分なりの方法を探り、
ほかの大人も頼って
忙しくて子どもと過ごす時間が少なかったり、自身が幼少期にアタッチメントを経験していないなどの理由から、子どもにきちんと向き合える自信がない、というケースもあるでしょう。短い時間でも、子どものシグナルに応えることで、アタッチメントを築くことはできますが、他の家族や周囲の大人と子どもとのアタッチメントを信頼することも大切です。
教えてくれたのは
遠藤利彦先生
えんどうとしひこ/東京大学大学院教授、同附属発達保育実践制作学センター(Cedep)センター長、心理学博士。著書に『アタッチメントがわかる本 「愛着」が心の力を育む』(講談社)など多数。
イラスト/とやまちさと(kodomoe2024年12月号掲載)