0歳から地頭を育てる! おうちでできる「親子でスキンシップトレーニング」
家の中で遊ぶとき、元気があり余っている子どもに「体幹トレーニング」をさせてみませんか? 楽しくスキンシップすることで、体幹とともに情緒の安定にも◎ 首と腰が据わりハイハイができれば、0歳からおこなえます。
※ケガをしないように、マットや布団の上でおこなってください。また、周囲に家具などがなくスペースに余裕がある場所でおこなってください。
飛行機ブンブン
子どもの体を「点」で支えるため、子ども自身が腹筋・背筋を総動員して落ちないようにバランスを取ろうとします。体幹が強化されて全身のバランス能力が向上。
1、親はあお向けに寝る。手は子どもの脇の下、足裏は股関節に当てて子どもを持ち上げる。余裕があれば上下に動かしたり左右に振り、子どもに自分でバランスを取らせるようにするとさらに◎ 子どもが怖がる場合は無理をしないで。
2、一度子どもを下ろしてから、手で肩甲骨の下、足裏でお尻を支えて子どもをあお向けに持ち上げる。1と同様に、上下左右に動かして遊んでみよう!
落ちそう抱っこ
子どもを背中側に倒していくと、子どもは落ちまいとして腹筋運動のときのように下腹に力を入れます。お腹の筋肉が刺激されて体幹の安定性がアップ!
子どもを抱っこして、子どもの背中側に体を少しずつ倒していく。子どもが落ちないように、お尻や腰をしっかり支えておこなって。
抱っこゴロゴロ
丸太のようにゴロゴロと転がる動作によって、自然に平衡感覚が身に付きます。それにより全身のバランスがよくなり、体の動きのバリエーションが広がります。
1、寝転がって、子どもと向かい合わせに抱き合う。
2、子どもを抱っこしたまま、ゴロゴロと左右に転がる。子どもの頭を打ち付けないように注意して。
これもOK!
子どもだけ、手で押してゴロゴロ転がしてあげても同様の動きができる。
よじ登りごっこ
手足をフルに使ってよじ登っていく運動は、落ちないように常に全身でバランスを取ろうとするため、体幹が自然に強化されます。同時に手足の筋肉や握力の向上も!
1、親は床にあぐらなどで座り、子どもによじ登らせる。
2、ある程度上のほうまで登れたら、抱き上げて「ゴール!」。
これもOK!
3歳くらいになったら、子どもが怖がらなければ親は立った状態で行ってもOK。登る距離が長くなり、頂上が高くなるのでより効果的!
教えてくれたのは
谷けいじさん
たにけいじ/パーソナルトレーナー。自身の経営するジムで指導に当たるほか、幼児からお年寄りまであらゆる年代に向けてQOL向上のための運動を指南。男の子2人のパパ。著書に『12歳までの最強トレーニング』(実業之日本社)ほか。
イラスト/Meppelstatt(kodomoe2020年10月号掲載)