子どもの地頭を育てる。おうちでできる「体幹トレーニング」。体幹がしっかりしてるといいこと3つ教えます
家の中で遊ぶとき、元気があり余っている子どもに「体幹トレーニング」をさせてみませんか? 体幹がしっかりしていると、いいこととは? 著書に「12歳までの最強トレーニング」を持つパーソナルトレーナーの谷けいじさんにおうかがいします。
体幹ってどこのこと?
肩甲骨から骨盤までの
体の「屋台骨」
頭と手足を除く、胸から股関節までの胴体。体の屋台骨である肩甲骨、背骨、骨盤を含む体を支える中心部分なので、ここを強化することで体全体の安定性が増し、さまざまな体の動きを可能にします。
体幹がしっかりしていると
いいこといっぱい!
いいこと1
五感が磨かれて
地頭がよくなる!
体幹が強いとさまざまな体の動きができます。手足をはじめ、体の各部位や五感から受ける多彩な刺激をフィードバックすることで、どんどん感覚が冴え、地頭がよくなっていきます。
いいこと2
姿勢がよくなり
集中力向上&情緒安定
体幹が強くいい姿勢が保てていると、胸が圧迫されないため呼吸が深くなります。自律神経のバランスが整って精神的に落ち着き、脳にも酸素がしっかり回るため頭がクリアに!
いいこと3
体の軸が安定するから
転びにくくケガをしにくい
体の軸がブレないと、転んだりケガをするリスクも減ります。ケガへの恐れがないと体を思いっきり動かすことができ、また体幹の安定が強化されるという好循環に。
幼児期の運動量や質が
後々まで大きく影響
「幼児期に体幹を強化しておくとメリットがたくさんありますよ」と、谷けいじさん。
「運動神経を含む神経系は6歳までに大人と同じレベルまで発達するので、幼児期の運動量や内容がその人の一生の運動神経の基礎を作ると言っても過言ではありません。体幹を鍛えることはさまざまな動きを可能にするので、幼児期に体幹を強化しながらたくさんの運動をさせて、多彩な運動動作を身に付けさせてあげましょう。
運動神経がいい=体幹が安定していてたくさんの動きができるということ。体の感覚がすぐれていることは運動のみならず、さまざまな感覚や脳の働きにもいい影響があります。
とは言っても、難しいことは何も必要なく、親子で楽しく遊ぶだけでOK! コミュニケーションのひとつとして日常に取り入れてみてくださいね」
教えてくれたのは
谷けいじさん
たにけいじ/パーソナルトレーナー。自身の経営するジムで指導に当たるほか、幼児からお年寄りまであらゆる年代に向けてQOL向上のための運動を指南。男の子2人のパパ。著書に『12歳までの最強トレーニング』(実業之日本社)ほか。
イラスト/Meppelstatt(kodomoe2020年10月号掲載)