乳歯の時期は? 永久歯が生えてきたら? これだけは意識したい歯とお口に大事なこと【最新号からちょっと見せ】
子どもの歯とお口の健やかな成長は、将来的な健康にもかかわります。kodomoe6月号では、発達過程の子どもだからこそ大事にしたい日々の習慣を、小児歯科専門医がレクチャー。ウェブでは発達段階別の「これだけは意識したい歯とお口に大事なこと」をご紹介します。
発達段階別
これだけは意識したい歯とお口に大事なこと
赤ちゃん期
いろいろなモノをなめて
口の中の感覚を育てよう
「生まれてから5~8か月程度で乳歯が生え始めますが、この時期は安全なモノをいろいろ口に入れたり、なめさせたりして、口腔内の感覚を育ててあげましょう。歯固めなどもおすすめ。刻みがついていたり、バリエーションを用意してあげるのも◎ 口の中にモノを入れる感覚が認知されると、その後の歯ブラシもしやすくなります」
乳歯の時期
虫歯のケアをしっかり!
指しゃぶりは3歳で卒業を
「20本の乳歯が生えそろうのがだいたい2歳半ごろ。食べられるものの種類も増え、虫歯のリスクが上がってくるため、虫歯予防にしっかり取り組むことが大切です。出っ歯になりやすくなる指しゃぶりは3歳までにやめられるといいですね。受け口や噛むときに上下のあごがずれるクセなどは、この時期から直していく場合が多いです」
永久歯が生えてきたら
生え変わりがスムーズか
定期的に診てもらおう
「5歳半ごろから順次永久歯に生え変わっていきますが、生えてから2~3年間は虫歯になりやすく、より丁寧な虫歯ケアが大切。歯がでこぼこしていると正常な位置に永久歯が生えないことがあるため矯正を検討したり、また先天的な歯の本数の欠損もこの時期から把握しておくのがベター。定期的な検診を受けましょう」
教えてくれたのは
坂部潤さん
さかべじゅん/キッズデンタル院長。小児歯科専門医。歯学博士(小児歯科学)。虫歯治療から矯正治療まで幅広く対応し、定期健診を含めた継続型の治療を提供する。4児のパパ。
イラスト/macco(kodomoe2024年6月号掲載)