2019年3月13日

連載【第38回】今日の絵本だより『レッツゴーおべんとう!』

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kodomoe本誌連載の「季節の絵本ノート」では、毎回2か月分のおすすめ絵本を15冊、ぎゅぎゅっとコンパクトにご紹介しています。
こちらのweb版では毎週、ちょうど今読むのにいいタイミングの絵本をおすすめしていきます。おやすみ前や週末に、親子で一緒にこんな絵本はいかがですか。

『レッツゴーおべんとう!』
わたなべあや/作 白泉社 本体880円+税

3月第2日曜日は東日本の、第3日曜日は西日本の、「遊園地の日」。
前回の『ねたあとゆうえんち』に引き続き、今回おすすめの遊園地絵本は、こちらもkodomoeから生まれた絵本です。
『レッツゴーおべんとう!』。

今日はみんなで、楽しい遊園地。
おにぎりさんやたまごさん、お弁当のおなじみの仲間たちがやってきました。
「ころころ とことこ おにぎりさん
 ふわふわ らんらん たまごさん」
みんな、どんな乗りものに乗るのかな?
「ゴーゴー レッツゴー バイキング♪
 ゴーゴー レッツゴー メリーゴーランド♪」
リズムのよい言葉は読みやすくて、声に出すとなんだかわくわくしてきます。

次にやってきたのは、やさいさんやフルーツさん。
「ゴーゴー レッツゴー かいてんボート♪
 ゴーゴー レッツゴー コーヒーカップ♪」
登場人物はみんなかわいいのですが、ひとりひとり見ていくと、ちゃんと個性があって。
動きの激しい乗りもののときは、りんごさんの髪(というか、うさぎりんごの耳部分)がなびいているところなど、細かいところまで作者の愛情を感じます。

作者は、楽しい食べものの絵本をたくさん描いている、わたなべあやさん。
どの作品も、親しみやすいのにきちんとしていて、親子で安心して読めるものばかり。
私の場合、わたなべさんの絵本の言葉はクセになりやすくて、『レッツゴーおべんとう!』を読むとたいてい
「あつあつですね いいながめ」
が、しばらく頭の中でリフレインします。
お話のクライマックス、みんながジェットコースターに乗る前に、ちいさな「にもつおきば」に自分たちの水筒や帽子をきちんと置いているところも、ひそかにツボです。
さあ、お弁当の仲間たちが乗り込んだ、ジェットコースターの行く先は……。

遊園地の中のあちこちに、バランやスプーン、フォークなど、お弁当アイテムがさりげなく描かれているのも、見逃さないでくださいね。
これはもしかしたらお子さんよりも、ママの方が先に見つけて、うれしくなってしまうかも。
ページを開いて、楽しくておいしそうな遊園地に、親子でゴーゴー レッツゴー♪

 

選書・文 原陽子さん
はらようこ/フリー編集者、JPIC読書アドバイザー。kodomoeでは連載「季節の絵本ノート」をはじめ主に絵本関連の記事を、MOEでは絵本作家インタビューなどを担当。3児の母。

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