実家での朝。料理は私たちの担当です【我が家のごはん日記/良原リエさんちの食卓・2】
2019年8月14日

実家での朝。料理は私たちの担当です【我が家のごはん日記/良原リエさんちの食卓・2】

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忙しいママにとって、日々の家事の中で悩ましいのがごはんのこと。適度に手を抜きたいけれど、家族には栄養のあるものをバランスよく食べてもらいたい。では、食にかかわるお仕事をしているママたちは、家族のごはんをどうしているの? 

リアルな食卓を写真でレポートする連載、音楽家の良原リエさんの第2回目です。著書『まいにちの子そだてべんとう』(アノニマスタジオ)では、幼稚園に通っていた息子さんの日々のお弁当のレシピやポイントを紹介していた良原さん、この夏は、小学校の学童クラブに通う息子さんのためにお弁当づくりを再開。今回は、実家で過ごす日々も。夏休みですねー♪

良原リエさんちの食卓 #week2

<月曜日・朝>

ご飯(発芽玄米)。大根の味噌汁。焼きししゃも。油揚げの出汁煮(醤油)。オクラのおかか醤油和え(白すり胡麻)。ツルムラサキのおひたし(醤油、おかか)。小茄子の漬物(買ったもの)。ミニトマト。

実家での朝。残念ながらのんびりとは過ごせない、我が実家です。料理は私、妹の担当だからです。母は私たちを育てるのに、さほど好きでもない料理を十分に作ったからと、もう作ってくれません。そんなことを言う母ですが、母の料理はとても美味しかったのですよ。だから私達は食べたいのだけれど。実家に帰るとお母さんの手料理を食べられて嬉しい、懐かしいと言った話をよく聞きますが、羨ましくて仕方ないです。

料理は私達の担当なので、帰省の際には野菜を持参します。オクラは妹と姪っ子がベランダで育てたのだそう。

実家に帰ってまで料理をするのが、本当は嫌で仕方ないです。多くのお母さんがそうでしょうが、自分の作る料理に飽きていることもあります。でも、こうして大人数で食卓を囲むことは、とても楽しいなあと思います。これで、誰かが作ってくれるのなら、最高なんだけどなあ! 

<火曜日・お弁当>

 豚肉の生姜焼き(玉ねぎ、シメジ、醤油)。揚げ茄子(米油、出汁、醤油)。インゲンの炒め物(米油、塩)。コリンキーのピクルス。キュウリの糠漬け。生ニンジン。ミニトマト。赤紫蘇と枝豆の混ぜご飯(五分づき)。 葡萄。

実家にしばらく帰っていたので、作り置きおかずがなく、朝起きてから用意しました。中華鍋に米油を熱して、茄子を揚げ、麺つゆに浸し、残った油でインゲンをさっと炒め、さらに残った少々の油で豚肉の生姜焼きを作りました。

ご飯には赤紫蘇を全体的に混ぜて。一部に梅干しを置くよりも、腐敗防止になるとのこと。酢でお弁当箱を拭くことも忘れずに。  

<火曜日・夜>

ぶっかけ素麺(ミョウガ、キュウリ、コリンキーのピクルス、出汁、醤油)。

夫が海外出張より帰宅。珍しく気を効かせ、夫が食べたそうなものを買い出ししての帰宅途中、息子と合流した夫からメールが来ました。「二人で食べて帰ります」。

買い出ししたのに!と一瞬思ったけれど、もしかして一人で夕ご飯を食べられるということ!? こんなチャンスは滅多にないと「どうぞ」と返信。

同じ時間帯に家族が揃っていながら、別々に食べる、私一人で食べる、というのは、もしかしたら出産後、初めてかもしれません。ああ、息子はもうそんな歳になったのだと感慨深い気持ちに。その後、とてつもない開放感がやってきました。

記念すべき一人の夕ご飯を何にしようかと考えるも、できる限り、手を抜きたくて素麺に。急いでミョウガやキュウリを千切りにして乗せ、あっという間に完成。缶ビールをプシュッとすれば、は~最高。

息子は、お父さんがいない間、寂しくてたまらず、お父さんの写真を見ては泣いていたほどだったから、親子水入らずの時間が嬉しくて仕方ないはず。もちろん夫もね。それぞれが嬉しいなら素晴らしいこと。いいじゃないですか。たまにはこういう夕ご飯も。 

<水曜日・お弁当>

インゲンの豚肉巻(米油、醤油)。ズッキーニとシメジの炒めもの(米油、醤油)。揚げ茄子。枝豆。生ニンジン。ミニトマト。コリンキーのピクルス。キュウリの糠漬け。梅干し。赤紫蘇混ぜご飯(五分づき)。キウイ。葡萄。

昨晩も結局、これといったおかずを作らなかったので、朝、慌てて仕込みました。インゲンの豚肉巻はリクエストもらっていたので。ズッキーニとシメジは、同じフライパンの半面で炒めました。

ちょっとお弁当が少ないんだよね、と息子からクレーム。言われてみれば、幼稚園の時から使っているお弁当箱で、詰める量もさほど変わっていませんでした。ということを詰め終わってから思い出したので、果物だけ気持ち多めに。 

<水曜日・夜>

焼き焼き(豚肉、ソーセージ、モヤシ、キャベツ、玉ねぎ、ジャガイモ、エリンギ、シメジ、エノキ、うどん)。

焼き焼きとは、ホットプレートの商品名。そこから転じて、我が家では料理名となりました。

主に、お肉と野菜を焼いて、醤油など好みの調味料をつけて食べる、だけのことなのに、なんだか特別感、なんだか楽しくて、家族のテンションが上がります。私はといえば、食材を切って出すだけで準備が終わるので、この上なくラクで嬉しい。肉は夫が、野菜は息子が担当して焼いてくれるので、席についたら私は焼けるのを待つのみ。息子は、明日のお弁当に入れたいと、食材の取り分けまで率先してやってくれます。最高です。あとはよろしく頼みます。  

<木曜日・朝>

木曜日 お弁当 インゲンの豚肉巻。焼野菜(じゃがいも、キャベツ、エリンギ)。ソーセージ。ズッキーニとシメジの炒めもの。枝豆。生ニンジン。ミニトマト。赤紫蘇と枝豆の混ぜご飯(五分づき)。茹でトウモロコシ。パイナップル。葡萄。

昨日の夕ご飯のおかげで、ラクラクお弁当。息子も大好物のソーセージが入ることがわかっているからか、朝から上機嫌。

ところで我が家では、ソーセージは高級食材ということにしています。加工食品はなるべく与える回数を少なくしたいことが理由ですが、息子も夫も大好きだからこそ、あえて回数を抑えることで、食べる時に最大限の喜びを感じられるのではと思うからです。ソーセージを焼くだけで、息子はヤッターと叫んで小躍りするほどなので、ちょっと抑えすぎかもしれませんが。 

<木曜日・昼>

トマトソースパスタ(玉ねぎ、シメジ、塩、オリーブオイル)。キュウリとオリーブのサラダ(赤玉ねぎ、酢、醤油、オリーブオイル)。

夫とお昼ご飯。まだ息子が影も形もなかった頃、二人でこのトマトソースパスタをよく食べたものです。私はといえば、料理のレパートリーも少なくて、たいして上手でもなくて、唯一、失敗の少ないこのレシピを幾度となく作りました。まさかその後、料理の本を出すことになるなんて。人生とは不思議なものです。

料理がだんだんと好きになり、そしてもっと上手になりたいと思ったのは、夫と暮らしはじめたからです。自分一人のためでなく、他人に食べさせるということが、見栄っ張りな私にはぴったりのモチベーションになったのです。演奏もそうですね。家での練習も大切だけれど、人前で演奏することで、上達していくものだと思います。

今でもオールマイティーに作ることはできないし、ツッコミどころ満載ですが、夫と出会った頃よりはマシなはず。なんてことを思い出しながら、美味しくいただきました。 

<木曜日・夜>

 鶏肉とパプリカの炒め物(ピーマン、玉ねぎ、シメジ、醤油、塩、オリーブオイル)。長芋のソテー(オリーブオイル、醤油)。豆腐と水菜のサラダ(オリーブオイル、酢、醤油、白すり胡麻)。キュウリ味噌。

姪っ子と息子を遊ばせるために、また実家へ。到着するなり、すぐに夕ご飯に取り掛かりました。サラダは妹の、残りは私の担当です。

長芋のソテーが大人気。それなりに時間のかかったメインには誰も目をくれず、長芋のソテーに群がる家族。そんなに気に入ってくれたなら、明日も同じメニューにしちゃいますよ。

<金曜日・朝>

長芋のソテー。オクラとキュウリのおかか醤油和え。ミニトマト。韓国海苔のようなもの(オリーブオイル、塩)。発芽玄米。ジャガイモの味噌汁。

実家での朝ごはん。全て私が作りました。韓国海苔のようなものとは、オリーブオイルと塩を平らなお皿に広げ、さっとあぶった海苔をこすりつけたもの。単にごま油が見当たらなかったという訳です。

昨晩、大人気だった長芋のソテーは、朝に出しても大人気。姪っ子も息子も、肉を食べない母もみんな喜んでいます。

焼くだけの簡単料理だから、ぼんやりしている間にできあがるのが嬉しい。長芋は生でも食べられるので、火の通りが甘くてもOKなのもいい。サクッと歯ごたえが残るのも、よく焼いてホクッとするのも、どちらも美味しい。ストレスフリーレシピです。 

<金曜日・夜>

餃子(豚ひき肉、小ネギ、エノキ、醤油、オリーブオイル)。長芋と甘長唐辛子のソテー。ミニトマト。ご飯(発芽玄米)。

引き続き、実家でご飯。妹と作りました。長芋のソテーは必須です。やっぱりメインの餃子よりも、長芋のソテーの方が人気。もういろいろ作らず、長芋だけを大量買いして、長芋のソテーだけでいいような気がしてきました。

<土曜日・おやつ>

ニース風サラダ。生ビール。

カフェでの打ち合わせ。周りの方のテーブルに並ぶ料理がとても美味しそうだったので、ついオーダー。美味しいものをたらふくいただいて、たくさん話しもできて良い時間でした。やっぱり顔を合わせて話すことって大切ですね。

ところで、普段、家では卵と乳製品、砂糖を取らないようにしています。そもそも買わないので、これらを使わない料理が当たり前になっています。続けてみるといいことがたくさんありました。体が軽くなったこと、疲れにくくなったこと、女性特有のPMSや生理痛は皆無になったこと、そして甘いもの中毒、ついでにパン中毒からも解放されたこと。私にとってはこの上ない快適さなのです。

けれど、外食中はこれらを無理に避けようとは思いません。自分の嗜好、主義主張よりも、ご飯を楽しく食べることのほうが大切ですからね。特に他の誰かと食事をする時には、なんでもござれです。一緒に楽しい時間を共有できたなら、絆もぐっと深まる気がします。

<土曜日・夜>

焼き餃子。油淋鶏。炒麺。中華飯。杏仁豆腐。

姪っ子たちと盆踊りへ。あまりの暑さに、途中、息子はかき氷、姪っ子はタピオカミルクティー、私は生ビールを。汗だくになっても、めげずに踊って踊って踊りまくって、最後は中華料理店へと吸い込まれることになりました。 

<日曜日・朝>

姪っ子を喜ばせるために、朝からやっているパンケーキ屋さんへ。外食続きの自堕落さに、夏休みだなあと思います。 

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久しぶりのお弁当。とても嬉しい【我が家のごはん日記/良原リエさんちの食卓・1】の画像14良原リエ
よしはら・りえ/音楽家。アコーディオニスト、トイピアニスト、トイ楽器奏者として、映画をはじめ、TV、アニメ、CM、ミュージカルなどの演奏、制作に関わる。トイ楽器を用いた子ども向けコンサート、ワークショップなども行っている。著書に『まいにちの子そだてべんとう』『たのしい手づくり子そだて』(アノニマ・スタジオ)『トイ楽器の本』(DU BOOKS)など。

instagram @rieaccordion

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