2017年6月23日

好きなものだけ食べて大きくなろう! 味わう楽しさ、喜びを優先に

食べることが大好きになる! いるま保育園の「バイキング給食」

バイキング=食が偏る、というイメージを抱きがちですが、子どもが“自分の食”と向き合う機会として取り入れているのが、埼玉にあるいるま保育園。その給食の現場をリポートします。

まだ食べられそうなら、お代わりも自由。あくまで自主的に食事を楽しむことがメイン。

食に対する姿勢に変化が!セミバイキングの給食

 いるま保育園では、平成18年から給食にセミバイキング形式を採用。セミバイキングとは、自分で決めた量をよそってもらう形式。それ以来、「子どもたちの給食に対する姿勢が変わった」と小川園長は語ります。
「給食当番が保育士と一緒に毎日一汁二菜の給食の準備をし、ごはん、主菜、デザート、副菜、汁、お茶の順に自分が欲しい量を配膳係に伝えていきます。見本の量が展示されているので、それをもとに『いっぱい、ちょっと、普通』と伝えていくようにしています」
 食べたくない物は「いらない」ということもできるのだそう。

自分で伝えた量だから食べることに責任が持てる

 栄養面は大丈夫なの?という疑問は、やはり保護者から出たそうです。
「保護者には『この時期の子どもたちは、楽しい雰囲気の中で食事をとり、食への関心を引き出すことが大切。自分から“食べてみたい”という意欲を育てることが大事です。栄養面は、その子の身体の発達が成長曲線の基準に入っていれば大丈夫』ということをくり返し伝えました」
 結果、子どもたちは給食の献立にも興味を示し、さらに食べられなかった食材も、友達がおいしそうに食べている姿に刺激されて、自分から食べてみたいと配膳係に伝えるように。そして全体の残飯が減り、より多くの食材を食べるようになったそうです。
「自分が選ぶことで、取った量に責任を持つようになった気がします。給食を美味しく、ありがたいものととらえている子が増えました」
「食べる楽しさを覚えていく」というこのスタイル、ぜひ参考に。

1本、2本と数えられるものも献立に加えて、欲しい量を伝えることで数の勉強にもなります。

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