2017年6月20日

こんな声かけしていませんか? 子どもを伸ばしたければ「ほめすぎない」!

子どもを伸ばさない、気持ちが伝わらない
こんなほめ方、していませんか?

普段よかれと思ってかけている言葉が、むしろ子どもの心の成長を妨げてしまっていることも。声をかける際のポイントをまとめてみました。
もしこんなほめ方をしていたら、意識してほめ方を少し変えてみて。

1.理由なくほめる


子どもをいい気持ちにさせたいばかりに、大した理由もないのに、繰り返し、口ぐせのようにほめているならご注意を。ご機嫌取りとほめることは違います。

「かっこいいね~」
「すご~い!」
「すばらしい」
「ステキ!」

[ここがNG×]

何も努力していないのに理由なくほめられると、「努力しなくてもいいんだ」「おれって、すごい」などと勘違いし、努力を知らない子どもになってしまうことも。がんばる力をつけさせたいなら、ほめるポイントを心して。

[こうしてみよう]

理由があるときにほめよう
本当にすごいことをしたとき、つまり、がんばったときにだけ、理由を添えて褒めてあげて。何がよかったのか子どもも理解している方が、ずっと心に響きます。

2.条件づける


親が出した課題や、親がしてほしいことを成し遂げたからこそ、エラいという意識を植え付けるような、条件をつけたほめ方は見直し対象。

「○○してくれたら、ママ、うれしい!」
「○○ができるようになって、えらいね」

[ここがNG×]

親にほめられたり、ごほうびをもらったりするためにがんばらせるのは無意味。また、条件づけは、押しつけがましく感じます。「ママがしてほしいことをできない私なんて……」と自己否定につながってしまうことも。

[こうしてみよう]

努力をほめよう
「○○ができるように努力するなんてえらいね」というように、がんばりを認めて。できてもできなくても子どもに対する愛情が変わらないことを伝えてあげましょう。

3.結果のみほめる


一番やってしまいがちなのがコレ。過程を見ることなく、かけっこやテストなど、わかりやすい結果のみをほめるのは控えましょう。

「100点取れてすごいね」
「1番になってかっこよかったよ」

[ここがNG×]

結果のみほめる=結果にこだわる子に。努力せずとも成果の出せる、簡単なことしかやらなくなる傾向があり、物事に取り組む態度も委縮しがちです。結果を出せないことを恐れ、仮病を使うようになったら注意が必要。

[こうしてみよう!]

過程をほめよう
予習をしていたことや、走り込みをしていたことなど、その結果に至るまでの過程に注目しましょう。結果はどうあれ、真剣に物事に挑戦する重要さに気付かせることが大切。

4.競争心をたきつける


親が優越感にひたるためだけに、他の子と比べて自分の子を持ち上げるようなほめ方は、要注意。子どもに最も伝わらない声かけです。

「◎◎ちゃんは、できてないのに(あなたは)できたね!」
「○○君に負けないで、えらかったね」

[ここがNG×]

比較意識が強くなり、他人へのねたみや敵対心が生まれます。そのときは勝っていても、そのうち追い越される時期が来るかも。得意だと思っていたもの(思わされていたもの)がなくなると、本人のダメージも大きくなります。

[こうしてみよう!]

成長をほめよう
人と比べるのではなく、自分との戦い、自分の成長に焦点を当てさせて。「前はここまでだったのに、こんなにできるようになったね」など、成長ぶりを見てあげてください。

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